書綴日記

小説書いたり、徒然

二次創作のファーストコンタクト・思い出

そもそもにして二次創作に出会ったのはいつだったのか、と記憶をさかのぼってみると、お船ブラウザゲームがはじめのような気がする。


それよりも前に存在は知っていたのだが、それまではあまりいい印象を受けなかった。
というのは、たまたま見たものが自分に合わなかったというだけなのだろうが、なにをどうやってたどり着いたのか覚えていないが見たものが、原作ではそういった絡みはないはずの登場人物たちがなぜか恋愛している話で、「なぜ歴史を改変している???」と思って許せなかったのだ。正直、意味が分からなかった。
原作の延長線上のファンアートならば理解できる。けれど、時に登場人物の相手(※明確に相手が存在する登場人物)を曲げて、しかも場合によっては性格も曲げて書かれるものが存在する意味が分からなかった。(※今は理解はできる)


船に出会った始まりは、周りがやっていたからなんとなく、だったと思う。
基本無料のブラウザゲームだったので、始めるのは簡単だった。


が、はじめてみたところ、船のものはそもそも原作にストーリーがなかった。正直、拍子抜けだった。
なんとなくの世界観の枠組みがあり、可愛らしいキャラクターと、いくつかのセリフがあり、けれどそれは枠組みだけで、中身は想像するしかなかった。
「この子、かわいいな。どんな子なのかな?」と思っても、公式では絵とセリフがいくつかしか用意されていないので、それを知るすべがないのだ。想像(妄想)するしかない。


そして「そういえば」と思ったことがあった。
支部ではこのゲームで出てくるキャラクターの絵がいっぱいあったな、と。
で、その当時は二次創作というものに好意的ではなかった私だが、これは健全だし、かわいい絵だし、まあちょっと見てみようかとクリックした。その漫画は、ゲームの(まだ良くわからない)キャラクターがわちゃわちゃしていて、「どんな子なのかな?」という疑問に答えるようなストーリーがあった。悪くはなかった。


それからゲームをやる傍らで二次創作を読み漁った。
正直ゲーム自体は作業ゲーで、私は面白いとは感じなかった。けれど流行っているし、二次創作は面白いし、と続けていた。
時に「これってやっている意味あるの?」とやる気を無くすときもあったが、二次創作に力を貰って(???)やり続けていた。
ゲームに面白いストーリーはなかった。けれど、その外に面白いストーリーがあったので、続けられた。


思い返してみると、私と二次創作の出会いはこんな感じだと思う。


一度入り口をくぐってしまうと更に奥に進むのは容易だった。それから他の二次創作も読んだりした。
で、今まで二次創作の種類(?)や、自分の許容範囲などを探ってなんとなく分かるようになった。
昔は理解できなかった二次創作も、楽しめるかどうかはともかくとして、それが存在する理由などもなんとなく分かるようになった。今では自分の嫌いなものはスルーし、好きなものを見つけて、それなりに楽しめるようになったと思う。