書綴日記

小説書いたり、徒然

自分の二次創作のジャンルについての考察

 

私はソシャゲのジャンルで二次創作をしている。
始めたのは最近、というほど最近ではないが、歴史はそれほど長くない。
でもなんで今までやってこなかったのに、二次創作を始めたのか。


私は基本的に原作にストーリーがあると、それで満足する。
というか、ストーリーの中でさらにキャラクターが葛藤している部分が好きなので、そこがあれば二次創作をしようと思わない。もうすでに書かれているし。
でも「IF」が気になるときもある。が、自分で書きたいと思うほど熱量を持つのは稀だ。
短い話ならばともなくとして、長い話を書かなければならないとなった時、それに見合うなにかがなければ書かない。
「なにか」とは、
・どうしてもこれを書かなければならないという熱量
・読者の反応
という感じ。


でも、これがあることはかなり少ない。
というのは、自分は長編を書く際にキャラクターによほど惚れ込んでいないとできないからだ。


なぜか? それは、そうでなければ一次創作で書いたほうがいいのでは、と思うからだ。
一次創作ならば、自分の好きな世界観で、好きなキャラクター観で、好き勝手できる。
でも二次はあくまで原作があっての二次だ。世界観はもとより、キャラクターも当然それに沿わして書かねばならないし、原作を間借りしてやっているので、「完全に自分のもの」ではないのだ。それは当然のことではあるが。

(一次創作、二次創作の創作としてのレベルの話ではない。ただ単に二次創作は「完全に自分のものではない」だけ)


「完全に自分のもの」にはならないものを作る。それは結構、熱量が必要だ。どうしてもこれを書かねばならない、という熱量が。あるいは、それがなくても得られる報酬(読者の反応)が。


でも、そんなふうになることは滅多にない。
なぜなら私は基本的に、
・ストーリー > キャラクター
の人間だからだ。
キャラクターに惚れ込むということが、ほぼない。
原作で語られなかった物語が気になることはあれど、作り出そうと思うほどの情熱が生まれない。だってそこまで時間を使えるほの熱量がないから。


しかし私はソシャゲの二次創作をしている。
なぜか?


たぶんソシャゲは「終わりがないから」だと思う。あるいは「終わりがいつかわからないから」。


そもそも小説や漫画は次巻が刊行されるし、そうじゃないものは1冊だけで終わったものとして満足する。
打ち切りになったとしても、それはそういう「終わり」として一区切りに満足できる。
だがソシャゲはかなり長く続く。終わりがいつになるのか、まったく想像が付かない。


そしてそれはつまりキャラクターの掘り下げ(葛藤)がいつ来るのか分からない、ということだ。
ソシャゲはたくさんのキャラクターがいるだけあって、ひとりひとりに割かれる時間が短くなる。
もっと細かく知りたいと思っても、ソシャゲは長く待たないとその話がリリースされなかったりする。いや、待っても一向に来ない場合がある。
そうなるともやもやをずっと抱えることになる。
終わりがあれば諦められるが、いつ終わるのか、それまでの間に自分が気になっているものが補完されるされるのか分からない。


で、検索しても求めていたものがない場合、どうするか。
二次創作をする。
が、いきなり始めるのは少々ハードルが高い。


その点で、(あくまでも私の経験だが)ソシャゲは、特にキャラクターもののソシャゲは二次創作と相性が良い。
というのはTwitterと相性が良いからだ。
イベントやキャラクターの感想を言うのと同じように、二次創作もタイムラインに流せる。


たぶんソシャゲは二次創作の一番初めの取っ掛かりにちょうどよい塩梅なのだ、と思う。
そこそこ人口が多くて、キャラクターを売りにしていて、ファンアートも多く、気軽に参入しやすいところは特に。


そんな感じで二次創作に親しんだ私だけれど、熱量があった時期もあって、長編(中編くらいか?)で同人誌を出したこともあった。今はそれは下火になってしまっているけれど。
いつかソシャゲ以外でやることはあるんだろうか。


二次創作というものを知ったので、他の作品でもやる可能性はあるが……。うーん、どうだろう。
今のところはそれより一次が楽しいからなあ。