今年中に終わらせる! とずっと言い続けてきた小説が一旦は完成。
またアップ時に微調整はすると思うけれど、とりあえず終了。
あー! 終わってよかった! 開放感! 終わり方がちょっと気に入らないけど!
それでも終了は終了なので、振り返りをしたいと思う。
小説の概要
■経緯
ずっと小説が書きたいと思っていたものの、明日やる症でずっとできていなかった。
二次創作などで短編は書いていたものの、長編はなし。また書きたいものはあったけれど、細部が決まっていないので書ける気もしなかった。
なので文章が荒くても書けるようなあまり思い入れのない「読みたいもの」を書くことに。
■内容
複数相手の恋愛もの(?)。
互いに人間として尊重するような関係を書きたいと思った。
あと、複数の人間が出るオリジナルを書けば、後々セルフ二次創作で版権を気にせず自由にできると思った。
■期間
(私の記憶が正しければ、)
・2019年10月~2020年12月
の計14ヶ月。
ただ、2ヶ月くらい二次創作の同人誌を作成するために別作業をやっていた気がする。
■文字数
70万くらい。
(月5万ずつ書いた計算? 同人誌用の2ヶ月を抜かすと5.8万くらい)
■備考
最初の頃は以下のノルマで書いていた。
・平日……1000文字
・休日……5000文字
他の予定がなければ、一月に6万字くらい生産できる想定。
途中でだれるかと思ったが、書いてから推敲で消した文字数も考えると、意外と速度を緩めずに走れたのでは?
完走後の反省
■良かったこと
- 途中で放り出さなかった
- 文字数は意外とどうにでもなることを知れた
■悪かったこと
- プロットがなく、ぶっつけ本番(?)で進めた
- テーマを決めていなかった
- はじめてのオリジナル長編なのに、かなりな数の主役級の登場人物を出してしまった
それぞれの補足。
1.プロットがなく、ぶっつけ本番(?)で進めた
これが戦犯。
これで最も駄目だったのは、最後の終わり方を全く思い描かずに始めたこと(伏線のたたみ方は決めていたが、物語の終わりは決めていなかった)。
物事全般のことだが、終わりよければ全てよし、なので良い終わりを決めていなかったせいで、期待をもたせて進んだものの、蹴躓いて「え? コレで終わり?」という感じになった気がする。美しく終われなかった。
また、プロットがないせい&一日のノルマがあったために、続きを思いつかない時はダラダラと無駄な描写をして文字数を稼いでしまった。
はじめから道筋を決めていれば、もっとコンパクトに話が書けたはず。
2.テーマを決めていなかった
これも話が発散した原因。
雰囲気と言い換えても良い。
元々「誰かと誰かが想い合う話を書く」というのは決めていたが、全体を通してこういう雰囲気にしたい、という考えがなかった。
「恋愛」のみあって、どういう恋愛にしたいとかがなかった。
別に「正義について」とか「愛について」とか、高尚なテーマである必要はない。物語の全体を貫く雰囲気が必要だった。
「むちゃくちゃ執着が重い話が書きたい」とかでも「苦しんでも最後には幸せをつかめると希望が抱けるような話が書きたい」でも良い。
そういう柱がなかったために、章ごとの雰囲気がばらばらになり、統一感がなかった。
短編ならばともかく、長編ならばはじめから決めるべきだった。
3.はじめてのオリジナル長編なのに、かなりな数の主役級の登場人物を出してしまった
自分の実力を見誤った。どうにかなるだろう、と進めていってしまった。
人物像を始めから細かく決めていたのならばともかく、必要になる度に設定を追加するので、それを覚えておくのが大変だった。
結果、主人公と相手の絡みは書けたものの、相手と相手の絡みはごく少なくなってしまった。
はじめからキャラクター表・関係性表などを作成しておく必要があった。
それがあったとしてもはじめての長編で自分に扱えたかは微妙だが。
今思い返してみると、少なくとも設定も追加される度にメモしておくべきだった。プロットがないならばなおさら。
まとめ
総評して、プロットを作った方がいい。
人によってはプロットなしで面白いものを作れるらしいが、少なくとも私には合っていなかった。
あと、書きたいものと書けるものと、書き上がるものは違う。つまり読みたいものと書けるものも当然違う。
今回、読みたいものを書こうとはじめて、結果書けるものが書けた、という感じ。
書きたいものはあまり書けなかったので、所々で書くのが辛かった。最後とか、凡作で終わるのになんで頑張っているのだろう、とか思ってしまった。
でも最後まで書くと力がつくと聞いたので書いてみた。結果、力になったかどうかは……どうだろう?
私は未完の美というものがあることを信じているので、今回のものをそう終えても良かったのかもしれない。けれど、未完の美を気取るには書いていた話は途中の時点で個人的にそんなに美しくなかったし、こうやって終わったとしても中の中くらいの話が、中の下に落ちる程度だと思ってピリオドを打つことにした。
ひとまず目下の悩みが消えたので、年末年始は積んでいたゲームや本を読みたい。