書綴日記

小説書いたり、徒然

自分の地雷

創作物を嗜むに当たり「地雷」と呼ばれる「受け付けないもの」「好きじゃないもの」がある。

これは正否ではなく好嫌である。そもそもにして創作物に対して「こうあるべき」というものはない。あって一般的に受け入れられるかいられないか。
なので、ここで私の列挙するあれそれは否定ではなく、あくまで「私」が受け入れられないもの。世の中には「冷蔵庫の中のプリンを食べられて喧嘩する展開」が地雷の人もいるらしいと聞いて面白いなあと思ったので備忘録的に列挙してみる。また、Web小説で読んでいるのがいわゆる夢小説というか、原作にオリキャラをプラスしたものが多いのでそれを主に書く。個人的に恋愛色を少なくして(なくてもいい)原作の空白を埋めるような骨太の二次創作(どちらかというとハーメルン系?)が好き。一部なろうの言及がある。
(ここで夢小説とは二次創作に原作にない「オリジナルキャラクター」が出てくるものを指します)(夢小説とはという議論が始まりそうなので先に定義しておく)

 


読めない属性

  • 主人公のセリフが「」ではなく『』でくくられている
    • 『』を電話越しとか外国語だと思う脳の作りをしているので、対面で話しているときに『(主人公)』「(他キャラ)」という形式だと、どうしてもむず痒くて読めない
      • この形式でそこそこ評価がついているのもあるので、たぶん面白いものはあるのだと思う。でも読めないので、ないも同じ。
  • 1文1文の間に複数行改行がある
    • Web小説はセリフとセリフの間に改行があったりして読みやすいようにしている作者が多くいるのは知っているけれど、それでもあまりに改行があると「めんど、やめる」となる
      • 個人的に改行がめちゃくちゃある小説で面白いものはないと思っているので、割りと早い段階で切る指標になる
  • 主人公または相手の方がカウンセラーみたいなのになるの
    • 登場人物(相手 or 主人公)に(二次作者が作った)重い過去があり、そのケアのために主人公が奔走する or 相手が奔走するやつ。
      • 相手をよしよしするやつはそういう心理系のものは素人がやっていいものではないから専門家に任せろと思うし、主人公がよしよしされるやつはそんな重い過去のフォローをキャラに押し付けるなよと思ってしまう。
      • たぶん説得力のある描写であれば読めると思うのだけれど、だいたいはそんなものはないので作者の欲望を感じすぎてゾワゾワしてしまう(作者の欲望の正否は議論していません)
      • 主人公がよしよしするやつはブラック本丸系で(たぶん)はじめて知った。キャラにそんな重い過去を背負わせるなよと思ってしまった。なろうでいえば「奴隷系」がそれかも。かわいそうやキャラを助けてやって相手に尊敬・崇拝される系。それがダメってわけではないけれど、描写と塩梅かなあという感じ。読めるのもあるし。
  • 嫌われ系
    • これはなろうでよく見る気がする。キャラクターが認知狂ってんのか? という感じで性格が悪くなっているので読んでいてフラストレーションが貯まる。あと嫌われている主人公もかなり性格が悪かったりしてどっちもどっちだと思う。作者が意図して主人公の性格を悪くしているのであればまだ…って感じだけれど、そういうわけではなさそうなのが多いのでダブスタにちょっと身が引いてしまう。
  • 美醜逆転
    • 「ツラが良くても中身がクソならクソ」派の人間なので、あまりにも外見至上主義で話が進むと読むのが辛くなる。というかこれは美醜逆転だけではなく、普通の小説でもツラにばかりに言及していると「あ~」となって無理。
    • 世界設定で「女は現実の美醜基準、男は美醜逆転(女は現実の美人が美人だが、男は不美人が美人とされる)」となっているものがあるが、「そりゃあ、さすがに都合がよすぎりゃせんか?」と思って無理。男っぽく見える女とか、女っぽく見える男とかどうすんだよ。
    • 美醜逆転だけはなく、男女の貞操観念逆転とかも無理。現実逃避がしたくて読んでいるのに、作者の願望と世界の不条理が無茶苦茶見やすい場所に列挙されているので読むのが辛い。
      • もしも逆転系でとてつもなく真面目に世界の不条理を直視して書かれていたら逆に読むかも。でもたぶんそういうのは一部のコアな人間にしかウケないと思うので、書こうとする作者はいないかな…

面白ければ読めるけれど、できれば遠慮したいもの

  • 台本形式
    • ちょっと前まではこれも「読めない属性」の方だったのだけれど、台本形式で面白い小説に出会ってしまったので、「とても面白いもの」は読める。ただそれは1%にも満たないので、基本的に読まない。
  • 顔文字入り
    • 小説に顔文字が入る文化で育っていないので、顔文字が唐突に出てくるとはっと我に返ってしまう。昔漫画のセリフでも顔文字入りのものがあったけれど、それもダメだった。
  • 主人公の名前が「なまえ」or「○○」
    • 短編は読めることがある。長めは無理。
      • いわゆる夢小説系がこれ。そもそも恋愛色が濃くて主人公の輪郭がつかめない系はそんなに好きじゃないので読まないが。

読みづらいのでできればやめてほしいなと思うもの

  • 1段落が長いにも関わらず文頭に「 」(全角空白)がないもの
    • シンプルに読みにくい。基本的にWeb小説の初見のものは上から下まで全部しっかり読むのではなく、適度に文章を飛ばして読むので、その際に区切りがわかりにくくて面倒。
      • (注)私はWeb小説は適度に飛ばして読む人間です。よほど面白いと再読時にしっかり全文を読む。本の場合もラノベ系だと飛ばして読むことが多い。
  • 文章の最後に句読点がない
    • 意外と句読点大事。ないと違和感がある。
      • これはスマホで書いているからそうなるのかな?
  • 「セリフ」の前に全角空白
    • たぶんセリフ以外の場合と合わせて書いているのだろうけれど、ちょっと気になる。
    • ちょっと気になる程度なので面白ければ読む。
  • 「 セリフ 」という感じで鉤括弧の前後に空白が入る
    • 読みにくい。でも面白ければ読む。
  • !?記号の後ろに。(句点)(例:?。)
    • スマホ書きだとこうなっちゃうのか? それとも癖なんだろうか。たまにいる。

昔読めなかったけれど今は読めるもの

  • BL
    • 昔は読めなかった。今は一次は読める。二次(夢)は読める時がある。二次(キャラ×キャラ)はあまり読めない。
      • たぶん二次(夢)は一次の延長線上のように感じていて、多少のキャラ崩壊が許せるから読めるんだと思う。
  • TS
    • 昔はまったく読めなかった。今はものによっては読める。
    • 恋愛が絡まなければだいたい読める。絡むとだいたい避ける。そもそも恋愛主軸は読まないからかも。

番外

  • 気になってしまう誤字脱字(自分も誤字脱字はしていると思うが)
    • こんにちわ
      • 「こんにちは」が正しい表記派の人間です。かっちりした文章にこれがあるとちょっと我に返る。
        • たまに意図して「こんにちわ」「こんにちは」とキャラ同士に挨拶させているのもあったりする。その場合はそういう表現なんだろうなと思う
    • 永遠
      • 延々では?
    • 再開
      • 再会では?
        • これはめちゃくちゃよく会う。たぶんそういう「再開」小説を読んで「再会」ではなく「再開」で覚えちゃってるんだろうなぁ~と思っている。
    • すいません
      • 話し言葉出ない限りは「すみません」かな…